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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』を観ました。

実は私、『ドラゴンボール』の映画をほとんど観たことがない。
『ドラゴンボール』自体、そんなに観ていない。
なので、近年の劇場版も観ていませんでした。

なぜ観に行ったかというと、音楽が佐藤直紀さんだったから。
佐藤直紀さんが『ドラゴンボール』の音楽を手がけるのはこれが初めて。
音楽が楽しみすぎて、観る前にサントラ盤を買ってしまったくらい(観るまで聴くのはがまんした)。

実際、観て…
すごかった。

開巻から目が離せず、思わず拳を握ってしまったり、感動したり…
すみません、ドラゴンボール映画なめてました。

ほぼ全編がセルルック(手描き風)3DCG。
しかし、手描きと見まがうほど自然で、動きのタイミングやスピードも気持ちいい。
東映アニメーションが進化させてきた手法の完成形と言えるのではないでしょうか。

その3DCGを生かして描かれるバトルシーンが迫力満点。CGならではの回り込みなどを巧みに使ったアクション描写に引き込まれます。
アクションシーン以外でも3DCGの特性を生かしたカットがたくさんあり、さすが、プリキュアシリーズのEDアニメーションを作ってきた児玉徹郎監督だなぁと。

楽しみにしていた音楽はといえば…
すばらしかったです!
みごとに映画音楽になっている。

アクションシーンでも効果音やセリフに埋もれず、音楽が耳に残る。
といって、主張しすぎているわけではなく、しっかり演出の一部になっている。
それでいて、ヒーローのテーマやレッドリボン軍のテーマなど、印象に残るメロディがある。劇中くり返し登場して、後半になると「あっ、また来た!」と思う。映画が終わったあとも口ずさめるほど。これは映画音楽としてとっても大事なことと思うのです。

最近の佐藤さんはテレビの仕事は少なめでもっぱら映画で活躍しています。
シリアスな実写映画の手法がこの作品にも生かされていると思います。
同時に、これだけストレートな娯楽作品も佐藤さんの最近の仕事にはなかった。
子ども向けアニメ映画は『プリキュア』以来ではないでしょうか。
場面を盛り上げ、観客を映画に没入させる。娯楽映画音楽の王道がしっかりふまえられた作品です。

この映画でいちばん驚いたのは…

エンドクレジットに歌が流れなかったこと。

実はオープニングにも劇中にも、歌はいっさい流れない。
昨今のアニメ映画としては(日本映画としても)異例の、主題歌・挿入歌のない映画なのです。
その代わり、エンドクレジットには、劇中音楽のメドレーが流れる。
劇場で思わず、じーん。
感動しました。
よほど音楽に信頼がなければ、こういう演出にはしない。
佐藤直紀さんの仕事は、みごとにそれに応えてます。

この映画、「アベンジャーズ」に代表されるマーベル映画をけっこう意識してると思うのですね。
でも、「意識してる」くらいであって、真似してるとは思わない。
海外セールスを強く意識した作品ということでしょう。
エンドクレジットに劇中音楽のメドレーが流れて終わるのもマーベル映画っぽい。

そして、佐藤直紀さんの音楽は、アラン・シルヴェストリやマイケル・ジアッキーノの音楽にぜんぜん負けてない。
むしろ、この作品をきっかけに海外作品でも活躍してほしい。
それだけパワーのある映画であり音楽でした。

アニメファンのみならず、サントラファンもぜひ見るべし。

劇場ディスプレイ1

劇場のディスプレイです。

劇場ディスプレイ2

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