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アルプスの少女ハイジ展

アルプスの少女ハイジ展

東武池袋店で開催中の「放送50周年記念特別企画 アルプスの少女ハイジ展」を観てきました。

今年で放送開始50周年を迎えたアニメ『アルプスの少女ハイジ』を記念した展覧会です。

内容的には2022年に浜松市美術館で開催された「ハイジ展」のコンパクト版という趣ですが、新しい視点の展示もあって楽しめました。

アルプスの少女ハイジ展01

アルプスの少女ハイジ展02

アルプスの少女ハイジ展03

スイス政府観光局が後援とあって、最初のほうはハイジの場面写とスイスの実景写真を並べた展示。スイスの風景がいかにアニメに写し取られているかがわかる、よい展示です。
カウベルやアルペンホルンの現物展示、アルプスの動物たちの紹介もあり。

浜松市美術館の「ハイジ展」では原作関連とアニメ版関連の2部構成で原作関連の展示に多くのスペースがとられていました。
今回は原作コーナーは少し。しかし、挿絵にフォーカスした内容で興味深い(浜松市美術館にも同じ内容があったかも…)。

多くのスペースを占めるのがアニメのメイキング関係。企画、ロケハン、シナリオ、台本、コンテ、設定、作画、美術、撮影…とアニメの制作を段階を踏んで見せる内容。これは浜松市美術館の展示と同様の構成です。
ただし、浜松市美術館であった音楽関係のメイキング展示(歌詞、楽譜、音楽メニューなど)はなし。
浜松市美術館に行けなかった人は貴重な資料を見る格好の機会と思います。

浜松市美術館になかった展示としては、現代アーティストのハイジをオマージュした作品の展示があり。会場内でここだけは写真撮影可です。
別コーナーになってますが、スイス政府観光局の展示もありました。

アルプスの少女ハイジ展04

アルプスの少女ハイジ展05

アルプスの少女ハイジ展06

最後に大量のキャラクター商品の物販コーナー。これは百貨店の催事としては大事ですからね。
会場限定のクリアファイルを買って帰りました。

東武池袋店の「アルプスの少女ハイジ展」は4月9日まで。
https://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/event/detail/6434

アルプスの少女ハイジ展07

全プリキュア展@横浜

全プリキュア展@横浜

12月28日から1月9日までパシフィコ横浜ノースで開催されている「全プリキュア展」に、元旦から行ってきました。

昨年2月に池袋サンシャインシティで開催されていたときにも行ったので、「今回はよいか」と思ったのですが、行ってよかった。

展示内容は基本的に同じなのですが…
まず、会場が広い。池袋展よりも展示スペースが広々しているので、ゆったりと観られます。
ベビーカーを押した家族や車いすで来場されている方もいましたが、通路が広くとられているため、スムーズに移動できたようでした。
池袋展では隅に押し込められていた悪役のコーナーも、専用スペースがとられて広々。
プリキュアの等身大フィギュアコーナーも、池袋展ではスペースの都合で歴代ピンクしかいなかったのが、今回は全員そろっています。壮観です。背面も見られるのがうれしいところ。

全プリキュア展会場風景

全プリキュア展 悪役コーナー

等身大フィギュアコーナー1

等身大フィギュアコーナー2

等身大フィギュアコーナー3

等身大フィギュアコーナー4

等身大フィギュアコーナー5

また、池袋展ではなかった『ひろがるスカイ!プリキュア』の展示が追加されているのも見どころ。
放送中の最新プリキュアとあって、展示コーナーは大人気でした。

「ひろプリ」描き下ろしイラスト

「ひろプリ」コーナー1

「ひろプリ」コーナー2

「ひろプリ」コーナー3

あと、けっこう空いているんですね。池袋展は連日予約で満員だったのが、当日券が出ています。正月ということもあるし、同じ関東で池袋展があったので横浜展は見送っている人が多いのかもしれません。
そのぶん、ひとつひとつの展示をじっくり時間をかけて見ることができました。

続きを読む:全プリキュア展@横浜

弘前「菊池俊輔展」

弘前「菊池俊輔展」

青森県弘前市で開催された「菊池俊輔展」に行ってきました。

会期は4月21日から24日の4日間。

私は22日と23日にうかがいました。

会場は百石町展示館。元は明治創業の呉服店。のちに津軽銀行に引き継がれた建物です。

百石町展示館

菊池俊輔展入口

展示会場入り口には「どこでもドア」が。

どこでもドア

展示は、

・菊池先生の作業机の再現
・応接セット
・作曲に使用していたピアノ
・書棚と蔵書類

・ゴールドディスク、トロフィー類
・賞状
・レコード、CD
・楽譜類
・台本

・幼少時からの写真

などなど。

菊池先生の人生と仕事が偲ばれるものばかりでした。
特にヒット曲を記念したゴールドディスクやトロフィー、賞状などがずらりと並ぶさまは壮観で、菊池先生が希代のヒットメーカーであったことが実感されます。

菊池先生の仕事場、応接セット、ピアノなど

ゴールドディスク、トロフィー類

写真、賞状、台本など

レコードなど

22日にはトークイベントが、23日にはコンサートがありました。

トークイベントの出演は、弘前レジェンドを語り継ぐ会の佐々木健さんと菊池先生の幼なじみで同級生の工藤順巳さん、司会に弘前出身で菊池先生の小学校の後輩になるフリーアナウンサーの藤田亜希子さん。 私も聞いたことがない、菊池先生の少年時代の話や家庭での素顔など、貴重なお話が聞けました。
菊池先生がいかに弘前を愛していたか、また、弘前の人に愛されているかを知ることができて、感激しました。

コンサートの出演は、弘前で活躍する女性ヴォーカル3人組「ライスボール」とサックスカルテット「北の四重奏」の2組。

ライスボールは、オリジナル曲3曲と「タイガーマスク」「アラレちゃん」「ドラえもん」の3曲を歌ってくれました。

北の四重奏の演奏前

北の四重奏はサックス4本という編成ながら、オリジナルをしっかりリスペクトしたアレンジと演奏でなかなかよかったです。
演奏曲は「暴れん坊将軍」「Gメン'75」「旅の終わりに」「怨み節」「タイガーマスク」「忍者ハットリくん」「ドラえもん」「大成小学校校歌」の8曲。特に 「怨み節」の演奏は雰囲気があってしびれました。

これからも弘前で菊池先生の曲を歌い、演奏し続けてほしいです。

藤子不二雄Aのまんが道展

藤子不二雄Aのまんが道展

トキワ荘マンガミュージアムで開催中の「藤子不二雄Aのまんが道展」に行ってきました。
https://tokiwasomm.jp/exhibition/2022/10/post-37.php

『まんが道』の原画や貴重な写真を見ることができます。

小学生の頃、『まんが道』の最初の単行本(あすなろ編)と石森章太郎の『マンガ家入門』が愛読書だったので、本作には思い入れがあるのですよ。
夢にあふれていた若者たちの青春に触れた気がしました。
先日観たスピルバーグの『フェイブルマンズ』とも不思議なシンクロニシティ。

後半は複製原画や印刷物による藤子不二雄A作品関係の展示。
トキワ荘時代の藤子不二雄A作品ヒストリーや作風の紹介、トキワ荘に集った漫画家たちの紹介など。

なんと今回は展示がすべて撮影可!

トキワ荘 藤子不二雄の部屋

「まんが道展」エントランス1

「まんが道展」エントランス2

「マンガ家入門」展示ゾーン

「まんが道展」原画と写真

「まんが道展」原画

「まんが道展」原画と単行本

トキワ荘の壁

「マンガ家入門」展示ゾーン2

トキワ荘に集った漫画家たち

「まんが道」に描かれた椎名町

「まんが道」に描かれたトキワ荘

「まんが道」の一場面の垂れ幕

庭では桜が咲いていました。

トキワ荘マンガミュージアムの庭の桜

「まんが道展」は3月26日までなので、気になる方はお早目に。

次の展示は4月6日から「W50周年記念 デビルマン×マジンガーZ展」だそうです。
https://tokiwasomm.jp/exhibition/2023/02/post-40.php

「全プリキュア展」に行ってきた

「全プリキュア展」に行ってきた

池袋サンシャインシティで開催中の「全プリキュア展」に行ってきました。

平日昼間なら空いてるだろうと思ってましたが、すごい人出でした。
ほぼ95%が女子。10代~20代くらいの若い方が多い(学校は休みなのか?)。あとは親子連れ。男子はほとんどいない。
六本木で開催されていた『美少女戦士セーラームーン展』と比べても、ぐっと来場者の年齢が若くなり、女子率が高い印象です。

エントランスにフォトスポット(ここで渋滞してた)。
プリキュアの歴史を紹介するパネル。
各シリーズのキャラクターデザイナーたちによる20周年描き下ろしイラストギャラリー(ここも大混雑)。
歴代プリキュア主人公(主にピンク)の等身大フィギュア。
各シリーズを設定画や映像、おもちゃなどで紹介する「全プリキュアメモリーズ」コーナー。
秘蔵ギャラリー(企画書、台本、絵コンテ、原画など。撮影不可)。
変身シーンをマルチモニターで見せるシアター(人ごみでぜんぜん観られず)。
物販コーナー。

といった構成。
「THE仮面ライダー展」ほどではないですが、すごい量の展示でした。

全プリキュア展 フォトスポット

プリキュアヒストリーのパネル

「ふたりはプリキュア」描き下ろし

「プリキュア5」描き下ろし

「ハートキャッチプリキュア!」描き下ろし

「魔法つかいプリキュア」描き下ろし

「スター☆トゥインクルプリキュア」描き下ろし

「デリシャスパーティ・プリキュア」描き下ろし

メインは「全プリキュアメモリーズ」。
各シリーズのブースが作品のモチーフやテーマにちなんだデザインになっていて、なかなか凝ってます。『ふたりはプリキュア』は白と黒、『プリキュア5 GoGo!』はバラ、『ハートキャッチプリキュア!』は花、『スマイルプリキュア!』は本棚、『ドキドキ!プリキュア』はトランプ、『プリンセスプリキュア』は宮殿風、『プリキュアアラモード』はお菓子、『スター☆トゥインクルプリキュア』は宇宙、といった具合。
プリキュアだけでなく悪役キャラの紹介パネルもあって、うれしかったです。

「ふたりはプリキュア」メモリーズ

「プリキュア5」メモリーズ

「ハートキャッチプリキュア!」メモリーズ

悪役パネル1

悪役パネル2

悪役パネル3

「スマイルプリキュア!」メモリーズ

「ドキドキ!プリキュア」メモリーズ

「プリンセスプリキュア」メモリーズ

「プリキュアアラモード」メモリーズ

「ヒーリングっど・プリキュア」メモリーズ

「デリシャスパーティ・プリキュア」メモリーズ

来場者が想い出のプリキュアのコーナーに足を止めて、記念写真を撮ったり、話し込んだりしている光景がほのぼします。
プリキュアの仕事をしていても、本来のターゲットである子どもたちの反応を観る機会はほとんどないので、「ああ、愛されていてよかったなぁ」と。
「全プリキュア展」は、プリキュアとともに育った子どもたちやシリーズを見守ってきた方たちが集う、壮大な同窓会みたいなものですね。

ただ、みんな熱心に観ているので、あまり展示に近寄ってじっくり観られなかった。
ちなみに音楽商品の展示はありませんでしたよ。残念…。

等身大フィギュアは太秦映画村に展示されていたものと同じでした。ということは、今、太秦では主人公を除くプリキュアたちが勢ぞろいしているのでしょう。あれを全部持ってくるには展示スペースが足りないから、しかたないか。でも、ホールをもうひとつ借りて展示したら、案外盛り上がったのではと思います。

プリキュア等身大フィギュア1

プリキュア等身大フィギュア2

プリキュア等身大フィギュア3

プリキュア等身大フィギュア4

スカイプリキュア等身大フィギュア

変身シーンシアター

物販コーナーでは目当ての図録が売り切れ…。
記念に限定グッズのコースターを1個買いました。

プリキュアコースター

「全プリキュア展」東京会場の開催は2月19日まで。
https://www.toei-anim.co.jp/all_precure_exh/

池袋駅からサンシャインシティまでの複数の通りに、「全プリキュア展」にちなんだ街路灯フラッグがずらりと飾られてます。しかも、よく見ると商店街別に違うタイプのフラッグを掲示してる。
風が強かったのと日が暮れてきたので、撮りきれませんでした。コンプリートはまたの機会に(コンプリートするのか?)。

全プリキュア展フラッグ1

全プリキュア展フラッグ2

全プリキュア展フラッグ3

全プリキュア展フラッグ4

全プリキュア展フラッグ5

全プリキュア展フラッグ6

THE仮面ライダー展

THE仮面ライダー展

ボーッとしてたら今週末までになっていたので、行ってきました。

「THE仮面ライダー展」

THE仮面ライダー展入口パネル

50年の歴史は伊達じゃなかった。
大変な量の展示です。

会場の外に全ライダー作品のパネルと劇場版ポスターの展示があり、早くもテンションが上がります。

仮面ライダー全作品のパネル

仮面ライダー劇場版ポスター

入場してすぐに、仮面ライダー1号の展示。

THE仮面ライダー展入場口のパネル

仮面ライダー1号

仮面ライダー新1号

仮面ライダー THE FIRST

藤岡弘、さんのメッセージ映像が流れて、期待を盛り上げます。

いよいよ展示の本編。
導入は石ノ森章太郎の漫画版。

続きを読む:THE仮面ライダー展

「タローマン展」の思い出

「タローマン展」の思い出

そういえば、先月、「タローマン展」にも行っていたのでした。

「岡本太郎展」とタイミングを合わせて、NHK放送博物館で11月1日から12月4日まで開催されていました。

NHK放送博物館

正式名称は「展覧会 タローマン」。

『タローマン』の衣装や企画書、制作資料、グッズなどを展示したマニアックな展覧会です。
『タローマン』が実際に70年代に作られたヒーロー番組だという設定で構成されているのがミソ。
『タローマン』の前に放映されていたヒーロー番組(『大権威ダ・ガーン』)の映像まで作っているのだからあきれます。
こういうふざけたことを真剣にやる遊び大好きです。

いちおう、申し訳のように「NHKと太郎」「岡本太郎ができるまで」という展示コーナーもあったんですけれど。

タローマン展入口

続きを読む:「タローマン展」の思い出

「国宝展」と「岡本太郎展」

「国宝展」と「岡本太郎展」

上野で開催されている「国宝展」と「岡本太郎展」を観に行ってきました。
どちらも会期末が迫っていたので駆け込みです。

国宝展

「国宝展」は「国宝 東京国立博物館のすべて」が正式名称。
東京国立博物館創立150周年記念の展覧会で、「史上初、所蔵する国宝89件を公開」とキャッチコピーにあるように、お宝を一挙お蔵出ししての公開です。
もともと12月11日で会期終了の予定でしたが、18日まで延長されました。

会場は国立博物館本館…

東京国立博物館

ではなく、1999年に開館した「平成館」のほうです。

平成館

展示されているのは、11世紀から13世紀頃までの絵画・書跡と7世紀から14世紀頃までの東洋絵画・書跡、それに7世紀から8世紀の法隆寺献納宝物が中心。ほかに古代の壺・銅鐸・太刀・埴輪など、考古出土品もいくつか。
古い書画などのうち数点は、保存上の理由から会期延長期間には展示が終了してました。残念ですが、しかたない。
最近の刀剣人気を意識したのか、刀剣(10~14世紀)にかなりのスペースが充てられていました。

展示の第2部は「東京国立博物館の150年」という展示。
これがなかなか面白かった。
博物館の歴史をたどりながら、めぼしい収蔵品を紹介する構成。
明治時代の展覧会のようすを紹介する絵や当時の博物館の看板など。 博物館好きにはたまりません。

博物館って、展示品自体も魅力ですが、それを観ることで昔の人と対話したり、当時の空気に触れたような気分になれたりする。すごく心を動かされます。実物が目の前にあってこその体験だと思うのです。

下の写真は最後の撮影可コーナーから。

金剛力士像

続いて、東京都美術館で開催されている「岡本太郎展」へ。

続きを読む:「国宝展」と「岡本太郎展」

特別展アリス

特別展アリス

森アーツセンターギャラリーで開催されている「特別展アリス— へんてこりん、へんてこりんな世界 —」に行ってきました。

先日、「ベルサイユのばら展」に行ったとき、隣の会場で開催していたので気になってたのですよ。
気が付けば10月10日の会期終了が迫っていたので、今行くしかないと。

以下、公式サイトより引用。
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『不思議の国のアリス』の世界とその魅力をご紹介する展覧会です。ジョン・テニエルの挿絵から、ディズニー映画のアニメーションセル、ティム・バートン監督による映画『アリス・イン・ワンダーランド』、アリスに影響を受けたサルバドール・ダリや草間彌生らの作品、バレエなどでの舞台衣装、ヴィヴィアン・ウエストウッドらによるファッションなど、アリスにまつわる約300点の展示物が一堂に会します。英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)を皮切りに世界巡回中の展覧会に、日本オリジナル展示も加えた「へんてこりん、へんてこりんな世界」が2022年夏、六本木ヒルズに出現します。
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ちょっとスケジュール的に厳しかったのですが、行ってよかった。
児童文学好き、幻想文学好き、美術好き、映画好きなんかにはたまらない内容でした。

なお、会場内は一部「撮影禁止」のマークが付いた展示品以外は撮影可。
ただし、展示品1点のみ、2点のみの撮影は不可で、「必ず3点以上を画面に収めてください」という制限が設けられています。

会場は大きく5つのパートに分かれていて、「第1章 アリスの誕生」ではルイス・キャロルと原作関連の写真、草稿、イラスト、本やグッズなどを展示。
キャロルが撮った写真やアリスのモデルになったアリス・リドゥルの写真もあります。
『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』の初版本や校正刷り、ジョン・テニエルの挿絵の習作、原画、版画、各国のアリス翻訳本などが見られて眼福。スワヒリ語版なんて珍しいものもありました。
日本のものでは金子國義さんのアリスの絵などが展示されていました。

アリス展 写真1

アリス展 写真2

アリス展 写真3

アリス展 写真4

アリス展 写真5

アリス展 写真6

アリス展 写真7

不思議の国に迷い込んだような回廊を抜けると、「第2章 映画になったアリス」のコーナーへ。 古今の『アリス』の映像化作品に関する展示です。
初期のモノクロ映画から、有名なディズニーのアニメ、ティム・バートンの『アリス・イン・ワンダーランド』も。
日本アニメーション制作のTVアニメ『ふしぎの国のアリス』ももちろん紹介されています。

アリス展 写真8

アリス展 写真9

続いては「第3章 新たなアリス像」のコーナー。
アリスを題材にした、あるいはアリスにインスパイアされた現代アートの展示です。
衝撃を受けたのが、サルバドール・ダリが描いた『不思議の国のアリス』の挿絵。1969年に限定2500部の署名入りで出版されたんだそうです。 ダリがそうとう気合入れて描いているのが伝わってくる作品。
「対決!シュールレアリスム×シュールレアリスム」
みたいで、見入ってしまいました(撮影は不可)。

アリス展 写真10

アリス展 写真11

アリス展 写真12

次は「第4章 舞台になったアリス」のコーナー。
舞台化された『アリス』のポスターや舞台写真、衣装デザインなど、貴重な展示が並びます。

アリス展 写真13

アリス展 写真14

アリス展 写真15

最後に「第5章 アリスになる」と題した、アリスをモティーフにしたファッションのコーナー。

アリス展 写真16

アリス展 写真17

文学・アート・映画・演劇・ファッションなどを横断する不思議の森をさまようような体験。
めちゃめちゃ楽しかったし、刺激を受けました。

図録はなく、7月8日に発売された『アリスーへんてこりん、へんてこりんな世界―』(玄光社)という本が公式書籍として売られています(一般書店でも購入可)。内容は、展覧会とまったく同じではないようです。

「特別展アリス— へんてこりん、へんてこりんな世界 —」は10月10日まで。
https://alice.exhibit.jp

ベルサイユのばら展

ベルサイユのばら展

少し前のことになりますが、六本木・東京シティビューで開催中の「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展 -ベルばらは永遠に-」に行ってきました。

会場入ってすぐのスカイギャラリーが宮殿のようにディスプレイされていて、「ベルばら」気分が盛り上がります。

ベルばら展 写真1

ベルばら展 写真2

ベルばら展 写真3

ベルばら展 写真4

ベルばら展 写真5

導入部の回廊に展示されているのが「ベルばら年表」。
原作連載から始まって、各種単行本発売、舞台公演、実写映画公開、アニメ放映、DVD発売、Blu-ray発売、ムック発売、DVD-BOOK発売、コラボイベントなど、細かく記載されています。
21世紀に入ってからのドラマCD発売やアニメ版サウンドトラック完全版の発売も押さえられていて、そうとうのベルばらマニアの仕事か、と感心しました。私が企画・構成・解説を手がけたCD「ベルサイユのばら 音楽集[完全版]」の記載もありました。

メインは池田理代子先生の原画展示。
1色だけでなく、2色、4色の原稿も展示されているのがいい。美しく迫力たっぷりの絵に引き込まれます。
撮影は不可。

続いて、宝塚歌劇版「ベルばら」とアニメ版「ベルばら」のコーナー。
コンパクトですが、ツボを押さえた展示でファンも納得の内容。
アニメ版は設定画、台本、原画、セル画、ハーモニーなどを展示。解説パネルで、原作とアニメ版の違い、2人の監督の演出の違い、アニメ版ならではの魅力などに触れていて、「わかってるな…」と唸らされました。
宝塚歌劇のコーナーのみ撮影可です。

宝塚コーナー 写真1

宝塚コーナー 写真2

宝塚コーナー 写真3

最後に「これからのベルばら」のコーナー。
最新情報として、新作アニメ映画の設定画が数枚展示されています。さて、どうなるか、興味津々です。
この新作アニメ映画関連も撮影可でした。

新作アニメコーナー 写真1

新作アニメコーナー 写真2

新作アニメコーナー 写真3

なお、展覧会の図録はなく、9月15日に発売された書籍『愛と感謝の50周年 ベルサイユのばら アニバーサリーブック』(集英社刊)が図録代わりになっています(展覧会の内容そのままではありません)。

会場に隣接するカフェではコラボメニューが楽しめる「ベルサイユのばら CAFE」も開店中です。

ベルばらカフェ

「ベルサイユのばら展」東京会場の開催は11月20日まで。
https://verbaraten.com/