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ワルツ ~カミーユ・クローデルに捧ぐ~ 第二章

ワルツ ~カミーユ・クローデルに捧ぐ~ 第二章

11月13日の夜、恵比寿のスタジオアッシュ(Studio H)で坂田晃一先生が音楽を担当した舞台「ワルツ ~カミーユ・クローデルに捧ぐ~ 第二章」(作・演出:宮本尚子)を観てきました。

女性彫刻家カミーユ・クローデルを題材にした朗読とパフォーマンスと音楽による舞台です。
ロダンの弟子、そして恋人となり、彫刻家として活躍したカミーユ・クローデルは、ロダンとの関係が破綻したのち心を病み、30代から78歳で亡くなるまでを精神病院ですごしました。
その精神病院でのカミーユの後半生が描かれます。

出演者は3人だけ。
カミーユ(木村有岐)と修道女(福田好)、そして歌手(柴田英恵)。歌手は芝居にはからまず、コロスのような役割です。
カミーユと修道女のあいだにもセリフのやりとりはない。歌と朗読とモノローグだけで話が進みます。

タイトルに「第二章」とあるように、カミーユの人生の前半も舞台になっているようですが、そちらは未見。 しかし、第二章だけでも完結した作品になっているので十分楽しめました。

会場はふだんはダンスの練習などに使われている小さなスタジオ。 舞台装置は椅子を4つ並べ、天井から白いドレスを吊るしただけ。 周囲の壁際に観客用の椅子が並べられて、俳優に手が届くくらいの近さで鑑賞するようになっている。
そのため、ものすごい臨場感です。
役者の息づかいや肉体の緊張が伝わってくる。

すばらしかった。感銘を受けました。
カミーユと修道女の人生を間近で観ているような気持ちを味わいました。

坂田晃一先生の音楽もすばらしい。過去の公演では坂田先生自身のチェロを含むストリングスとピアノで生演奏されていたそうですが、今回は会場の小ささや感染対策を考慮してか、録音された音になってました。 それはちょっと残念だったのですが、歌だけは生でした。
美しくもの悲しい旋律と歌声がカミーユの孤独と哀しみを代弁して胸に刺さります。

映画『カミーユ・クローデル』のガブリエル・ヤレド(ヤーレ)による音楽もよかったけど、坂田先生の音楽も絶品。
実はサントラ盤も通信販売されてます。

https://shop.waltzproject.com/items/39831524
サウンドトラックのジャケット

そのサントラ盤では過去の公演で流れた男声ヴォーカル(坂下忠弘)による歌が収録されているのですが、今回は女声ヴォーカルによる歌唱。
このほうが劇の主題に合っている気がします。
女声ヴォーカル版のサントラも出してほしいなぁ。

帰り際、坂田先生がいらしたので久しぶりにご挨拶。
お元気そうでなによりでした。

スタジオアッシュ遠景