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「バットマン」シネマ・コンサート

「バットマン」シネマ・コンサート

2月14日、横浜パシフィコ大ホールで開催された「バットマン(1989) シネマ・コンサート」(昼の部)に足を運びました。

1989年に公開された映画『バットマン』のシネマ・コンサートです。

演奏もタイミングもばっちりで、良いコンサートでした。
みごとすぎて、生演奏であることを忘れてしまうくらい。

アクションシーンでは密度の高い速いフレーズを連続で吹きまくる金管楽器が大活躍。
ダニー・エルフマンのダークでカッコいいスコアを堪能しました。

演奏は、指揮・栗田博文、東京フィルハーモニー交響楽団。
栗田さんの全身を使ったダイナミックな指揮ぶりが印象に残ります。

開演前、ホールの天井にバットサインが浮かぶ演出がよかったです。

客席は空席が目立ち、大盛況とはいかなかったのが残念。
プログラムもグッズの販売もなし。
映画も音楽も名作なのになぁ。
異形への愛にあふれたティム・バートンの演出もミニチュア感たっぷりのレトロ感のある特撮シーンも好きなんですよ。

いつか『シザーハンズ』のシネマコンサートも開催してほしいです。

バットマン シネマコンサート(1)

バットマン シネマコンサート(2)

湘南ビーチFM「seaside theatre」で紹介していただきました

湘南ビーチFM「seaside theatre」で紹介していただきました

放送は終了しましたが、志田一穂さんがパーソナリティを務める映画音楽専門番組「seaside theatre」(湘南ビーチFM)の2月13日放送回で、『劇伴音楽入門』を紹介いただき、本にちなんだ曲をかけていただきました。

ありがとうございました!

志田さん、さすがの選曲です。

『ジャングル大帝』のテーマ曲が流れたのが感激でした。しかも交響詩版でもレコード版でもなく、TVサイズのハミング・ヴァージョン(モノラル音源)で!

↓プレイリストはこちら(『劇伴音楽入門』関連曲は中ほどにあります)
https://seasidetheatre.blog.jp/archives/30474644.html

「レッツゴー!サントラさんVII」終了しました

「レッツゴー!サントラさんVII」終了しました

2月11日に神保町・ブックカフェ二十世紀で開催したトークイベント「レッツゴー!サントラさんVII ~劇伴ってなんだ!?~」、無事終了しました。

たくさんのご来場、応援、ありがとうございました!

多くの方と一緒にサントラのお話しができて幸せでした。

3月11日のイベント「劇伴音楽大進撃(仮)」もよろしくお願いします!
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/346677

2026-02-11看板

新日本フィル×富貴晴美コンサート

新日本フィル×富貴晴美コンサート

1月25日は、すみだトリフォニーホールで開催された「新日本フィル×富貴晴美コンサート」に足を運びました。

映画やドラマ、ミュージカルなどの音楽で活躍する富貴晴美さんの作品を演奏するコンサート。

出演は、
指揮:横山 奏
演奏:新日本フィルハーモニー管弦楽団
歌:劇団四季俳優
トーク:富貴晴美
ナビゲーター:渡辺眞伍

1800人入る大ホールは3階までぎっしりの満席。
圧倒的に女性客が多く、私がよく行くサントラコンサートとは雰囲気が違います。多くの人がオペラグラスを手にしてる。そのわけはあとでわかりました。

富貴さんがミュージカル『バケモノの子』に書いた「修行の日々」で開演。華やかな序奏から始まる躍動感のある曲で、コンサートが始まるワクワク感が盛り上がります。

第1部は映画・ドラマ・アニメの音楽を中心に演奏するコーナー。
おなじみの『西郷どん』『マッサン』『舞いあがれ』等のNHKドラマのほか、ドラマ『薄暮のクロニクル』、アニメ『かがみの孤城』『夏へのトンネル、さよならの出口』、映画『わが母の記』『盤上の向日葵』など、14曲を演奏。
『かがみの孤城』にはぐっときました。
アニメは未見ですが『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる』(タイトル長いです)の「闇ヒーラー」のテーマがよかった。
富貴晴美さんの曲解説付きで聴けたのも最高でした。
第1部だけでけっこう満腹です。

第2部は劇団四季ミュージカル『ゴースト&レディ』から、ミュージカルナンバー(歌)を集めた内容。
舞台に出演した劇団四季の俳優さんたちが歌ってくれました。出演は以下のみなさん。
・谷原志音(フロー(フローレンス・ナイチンゲール)役)
・加藤 迪(グレイ役)
・瀧山久志(ジョン・ホール軍医長官役)
・岡村美南(デオン・ド・ボーモン役)
・竹田理央(エイミー役)
ここで客席のオペラグラスが大活躍。劇団四季のファンの観客がたくさん来ていたんですね。
ミュージカルは観ていないんですが、どれも富貴さんのメロディ作りの才能が生かされたドラマティックなナンバーで聴き入りました。

富貴晴美さん、一時に比べると最近アニメやドラマのお仕事が少ないなと思っていたんですが、ミュージカルの仕事をされていたんですね。
富貴さんが書く曲は、物語や映像に沿っていながらも、魅惑的なメロディがあったり、アレンジが彩り豊かだったりして華がある。考えてみればミュージカルにぴったり。これからはミュージカルでの活躍も楽しみです。

あと驚いたのは、ナビゲーターを務めた渡辺眞伍さんが、作曲家・渡辺俊幸さんのご長男、つまり渡辺宙明先生のお孫さんだったこと(プログラムでもそう紹介されています)。音大を出たあと、現在は声の仕事を中心に活躍されているそうです。劇音楽をよく知っている人がMCを務めてくれたのは安心感がありました。

満足度の高いコンサートでした。
チケット取るのが大変でしたが、行ってよかった。
富貴さんの名作はまだまだあるので、ぜひ第2弾も開催してほしいです。

この公演はライブ配信もされていて、見逃し配信もあるそうなので、ご覧になりたい方はぜひどうぞ。
https://www.shiki.jp/navi/news/renewinfo/037138.html

続きを読む:新日本フィル×富貴晴美コンサート

対決!劇伴作曲家 和田薫 VS 山下康介

対決!劇伴作曲家 和田薫 VS 山下康介

1月9日、渋谷のさくらホールで開催された「対決!劇伴作曲家 和田薫 VS 山下康介」に足を運びました。

映像音楽(劇伴)の分野で活躍するふたりの作曲家が、交互にそれぞれの作品を演奏する、あまり例のないスタイルのコンサート。
ふたりのピアノデュオあり、テーマを決めての作曲対決あり、純音楽あり、劇伴ありのバラエティに富んだ内容で、予想以上に楽しみました。

演奏は、弦x5(ヴァイオリンx2、ヴィオラx1、チェロx1、コントラバスx1)、フルート(リコーダーほか持ち換え)x1、クラリネットx1、ホルン×2、ハープx1、パーカッションx1、ピアノx1の12人編成(曲によって人数は異なる)。
ピアノは作曲家自身が担当。
ふたりのオーケストレーションの巧みさもあって、小編成ながら、みごとな響きを聴かせてくれました。
劇伴ってこのくらいの編成で録音することも多いので(70年代はこんな感じ)、むしろなじみのあるサウンドに聴こえます。

本編は2部に分かれ、前半は作曲対決と純音楽、後半はアニメ・ドラマなどの音楽(劇伴)を中心にしたプログラム。

作曲家が自発的にテーマや技法を選んだ純音楽作品は、さまざまな制約を受ける商業音楽にはない自由さと個性があり、純粋に音の世界へ引き込まれます。
山下さんの「Autumn2025」は弦合奏による抒情的で瞑想的な作品。山下さんが手がけた大林宣彦監督の映画音楽に通じるリリシズムが心に響きました。
和田さんの「弦楽四重奏のための3つの断章」は変拍子を多用して日本人的な表現を追求した現代音楽らしい作品。劇伴ではここまで徹底した表現はなかなかできませんが、スパイス的に入れると効果絶大。それがたっぷり聴けて堪能しました。

メインは後半の劇伴音楽ですね。
山下さんの「ちはやふる」(アニメ版)は大好きな作品で、以前、洗足学園のコンサートでも聴いて感激した記憶があります。5音からなるモティーフをさまざまに展開させて、ちはやふるの世界、競技かるたの緊迫感などを描写する、山下さんの技が光ります。
「花より男子」(実写版)は山下さんの一般ドラマのヒット作。ロマンティックで明るいメインテーマはファンも多く、3月には「花より男子」単独のコンサートが開催されるとか。これは楽しみ。
そして、2024年~2025年に放送された「ドラゴンボールDAIMA」。なんと「ドラゴンボール」シリーズの初代作曲家・菊池俊輔へのオマージュを込めて書き上げたそうです。わかりやすくストレートな音楽は、王道の子ども向けアニメ音楽の魅力にあふれています。

和田薫さんの1作目は「金田一少年の事件簿」シリーズのテーマメドレー。作品ごとにメロディーやアレンジは違えど、全体として金田一少年の世界になっている。年代の違う作品の音の変遷を追ってみるのも興味深いです。
「犬夜叉」は言わずと知れた、海外でも人気の和田さんの代表作。フルオーケストラの「犬夜叉オーケストラコンサート」を聴いたことがありますが、今回の小編成版も勢いがあっていい。私の隣の席に座っていたのが海外の方で、この曲が始まったら大興奮していました。
そして最新作「らんま1/2」。和やアジアのテイストを入れた、和田さん得意のサウンドです。昨年12月にサントラ・アルバムが発売されたばかりの作品を生で聴けるのがうれしい。

アンコールに、ふたりが手がけたアニメ「パズドラ」シリーズから、山下さんの「パズドラクロス」と和田さんの「パズドラ」の音楽を演奏して終演。「パズドラクロス」はサントラ・アルバムが発売されていないそうで、貴重な演奏になりました。

聴く前は「どんなことになるんだろう?」と思っていましたが、なかなか刺激的で面白いコンサートでした。内容も演奏もよかった。難を言えば、MCが早口でやや聞き取りずらかったことかな。

チケットは一般と学生の2種類で、学生(小学~大学生ほか各種学生)が一般の半額に設定されており、多くの若い人が参加できたのではないかと思います。コンサートを聴いて、音楽や劇伴に興味を持ってくれたらうれしいなぁ。

和田薫VS山下康介 公演プログラム

2026年あけましておめでとうございます

2026年あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

2月11日には、集英社インターナショナルより腹巻猫著『劇伴音楽入門』が発売されます。
日本のサウンドトラックについて、これまでメディアであまり語られてなかったことを盛り込みました。
お手に取っていただければうれしいです!