腹巻猫のブログです。
主にサウンドトラックやコンサート、映像作品などについて書いています。
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「愛の若草物語 音楽集」発売です!
《SOUNDTRACK PUB》レーベル第33弾「愛の若草物語 音楽集」が本日(8月30日)発売になりました!
『愛の若草物語』のBGMがCDに収録されるのはこれが初めて!
今回は全曲をステレオ音源で収録することができました。
『愛の若草物語』は放送当時から楽しみに観ていた作品です。
四姉妹の中でもいちばん活発なジョオは、キャラクターデザインが近藤喜文さん、声が山田栄子さんということで、『赤毛のアン』のアン・シャーリーが成長した姿のような印象がありました。
音楽は大谷和夫さん。
『探偵物語』や『キャッツ・アイ』の軽快な音楽のイメージが強いですが、クラシカルな曲も得意で、本作ではその持ち味が存分に発揮されています。ちょっとジャズっぽい曲もいい。
個人的に、最終回のラストシーンでかかった曲「ジョオの旅立ち」を収録できたのは、長年の念願がかなった思いでした。
ぜひお聴きください!
「愛の若草物語 音楽集」
https://www.soundtrackpub.com/label/cd/STLC052.html
オルガン×ベルサイユのばら
8月11日、サントリーホール大ホールで開催されたコンサート「オルガン×ベルサイユのばら」を聴きました。
サントリーホールの企画による「サントリーホールでオルガンZANMAI!」のプログラムのひとつです。
「オルガン×ベルサイユのばら」はTVアニメ版『ベルサイユのばら』の音楽をパイプオルガンで演奏しながら、俳優の七海ひろきさんがストーリーを朗読するという企画。
まず、アニメ版『ベルばら』の音楽をパイプオルガンで演奏するという企画が驚きです。しかも、主題歌やアルバム用に書かれた挿入歌・インスト曲だけでなく、CD「ベルサイユのばら 音楽集[完全版]」で初めて商品化されたオリジナルBGMも演奏曲に含まれている。まさか自分がタイトルを付けた曲がサントリーホールのパイプオルガンで演奏される日がくるとは夢にも思っていませんでした。
七海ひろきさんは宝塚の男役スタートして活躍し、『ベルサイユのばら』でオスカルを演じたことがある方。『ベルばら』の語り手として申し分ありません。そして「朗読」と言いつつ、セリフがあるところはオスカルやアントワネット、アンドレ、フェルゼンになりきっての熱演。パワフルかつ情感のこもった演技に圧倒されました。
パイプオルガンが演奏する馬飼野康二先生の名曲と七海ひろきさん入魂の演技でアニメの名場面がよみがえります。
最初この企画を聞いたときは、原作か宝塚版『ベルばら』寄りなのでは?と思ったのですよ。
ところが、ほんとにTVアニメ版そのままでびっくりしました。
アニメ版で原作から変えたところもアニメ版通りになっている。あまりにそのままで、「大丈夫なのかな?」と心配してしまうくらい。
『ベルばら』を取り上げながら、TVアニメ版にフォーカスした、非常にマニアックなコンサートでした。「完全版」CDを作ったとき、トムス・ミュージックの方に「コンサートできないですかね?」と相談されたことがあるのですが、スコアの用意やオーケストラの編成などを考えると難しいのでは…?と思っているうちに立ち消えになりました。
その企画が形を変えて実現したような思いです。
出演者は、パイプオルガン演奏の原田真侑さんと朗読の七海ひろきさんのふたりだけ。しかし、『ベルばら』の世界がみごとに再現されていました。カーテンコールで拍手が鳴りやまず、最後は客席全体でスタンディングオベーションになりました。
いやー、すばらしかったです。
アーカイブ動画の有料配信が行われるそうですので、会場に行けなかった方、興味を持たれた方はぜひどうぞ。
チケットは11日18時から発売中。
視聴期間は8月18日10時~8月24日23時です。
www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20230811_M_3.html
視聴チケット購入はこちら
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/dsh/streaming/
続きを読む:オルガン×ベルサイユのばら
DJイベント「レコそば」終了しました
7月20日、蔵前「そば処 平井」でのDJイベント「レコそば」終了しました。
ご来場・応援くださったみなさま、ありがとうございました!
私はアナログ盤で、敬愛する映画音楽作曲家ジョルジュ・ドルリューの作品を特集しました。
以下、セットリスト。
『リトル・ロマンス』(1979):"Main Title"(メイン・タイトル)
『マグノリアの花たち』(1989):"End Title"(エンド・タイトル)
『ロンリー・ハート』(1986):"Crimes Of The Heart"
『イルカの日』(1973):"Theme From The Day Of The Dolphin"(イルカの日のテーマ)
『ワイルド・ブラック2/黒い馬の故郷へ』(1983):"Alec And The Black Stallion"
『カトマンズの男』(1965):"Les Tribulations D'Un Chinois En Chine"(カトマンズの男)
『大頭脳』(1969):"The Brain" 『まぼろしの市街戦』(1967):"La Polka Pavane"
『ビバ!マリア』(1965):"Paris Paris Paris"(パリ・パリ・パリ)
『突然炎のごとく』(1962):"Generique"(メイン・テーマ)
『アメリカの夜』(1973):"Grand Choral"(アメリカの夜のテーマ)
『終電車』(1980):"Generique"(終電車のメインテーマ)
『隣の女』(1981):"Garden Party"(ガーデン・パーティー)
『日曜日が待ち遠しい!』(1982):"Vivement Dimanche!"(日曜日が待ち遠しい!)
アナログで聴くドルリューは格別でした。
お楽しみいただけたら幸いです。
お声がけくださったビル今亭さん、サスガワタリさん、ありがとうございました。
最後のBTB(DJ3人が交代で回すコーナー)は空気を読まずにアニメ主題歌をかけましたよ。
「青春は舟」(アニメ『青春アニメ大全集』より)
「ハロー・トゥモロー」(アニメ『子鹿物語』より)
「いとしのファニー」(アニメ『浮浪雲』より)
DJイベント「レコそば」
7/20(木)、蔵前の「そば処 平井」にて開催されるDJイベント「レコそば」に参加します。
ビル今亭さん、サスガワタリさんと3人です。
私の出番は19:30からの予定。
ご都合よければ、ぜひお運びください。
そばも食べられますよ~
7月20日(木) 18:00開場
18:30~22:00
チャージ500円+1ドリンク
そば処平井
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131103/13236000/
タイムテーブル
18:30~9:00 ビル今亭
19:00~19:30 サスガワタリ
19:30~20:10 腹巻猫
20:10~20:50 ビル今亭
20:50~21:30 サスガワタリ
21:30~22:00 B2B
「夏への扉」上映会+トークセッション
6月17日、一橋大学一橋講堂で開催されたアニメ映画『夏への扉』の上映会+トークセッションのイベントに足を運びました。
『夏への扉』は1981年公開のアニメーション映画。竹宮恵子の同名漫画を真崎守監督(クレジットは演出)、東映動画とマッドハウスの製作でアニメ化した作品です。
『エースをねらえ!』の進化形を思わせる大胆かつ美しい映像表現は、今見てもすばらしい。少女漫画の世界をみごとに映像化しています。
初回ではなかったものの、スクリーンで観るのは初めて。そのスクリーンが小さめだったのは残念ですが、本作は公民館や小ホールなどで上映するオフシアター方式での公開だったそうですから、当時もこんな雰囲気だったかもしれません。
上映後に行われたトークセッションはマッドハウスのプロデューサー(当時)・丸山正雄さんと、出演声優である水島裕さん、古谷徹さん、古川登志夫さん、三ツ矢雄二さん、潘恵子さんがそろった豪華な顔ぶれ。声優のみなさんは全員主演クラスのすごい顔ぶれです。登壇すると会場がざわめき、「昭和のアニメイベントか!?」と思ってしまいました。
トーク自体は『夏への扉』の話だけでなく、声優バンド・スラップスティックの話や近況をまじえたバラエティに富んだ内容で、ある意味、期待通り。実に楽しかった。
ハネケン(羽田健太郎)の音楽の話題が出なかったことだけが、少し残念でした。
この作品、現在はアマゾンプライムなどの動画配信でも観ることができます。未見の方はぜひご覧になって、ハネケンのすばらしい音楽も堪能してください。
松本零士先生お別れの会
6月3日、東京国際フォーラム・ホールBで開催された「松本零士先生お別れの会」に足を運びました。
前日から降り続いた雨が上がり、さわやかな天気に。
メッセージカードをもらって、記入してから入場。
会場内には、銀河鉄道999に乗って旅立つ松本零士先生をイメージした祭壇。
生涯と仕事をたどるパネル展示。
サックス四重奏の生演奏。
999号の機関室を再現した展示。
会場を出たところにお別れのパネルと愛用品の展示など。
感謝の想いとともに献花してきました。
いつかまた、遠く時の輪の接するところで。
資料性博覧会16終了しました
5月3日に開催された「資料性博覧会16」終了しました。
たくさんのご来場、応援、ありがとうございました。
昨年、一昨年と比べて、ずいぶん多くの人に来ていただいた印象です。
コロナ禍が落ち着いて、客足が戻ってきているなあと実感しました。
会場の中野サンプラザは7月2日に閉館しますので、ここでの資料性博覧会はこれが最後になります。
資料性博覧会のみならず、コンサートやプリキュアのイベントなどでも思い出のある施設です。
会場を出るときは、「長らくありがとうございました」という気持ちでした。
資料性博覧会16に参加します
5月3日に中野サンプラザで開催される「資料性博覧会16」に「劇伴倶楽部」で参加します。
■開催日時:2023年5月3日(水・祝)15:30~19:30
■会場:中野サンプラザ 13F コスモホール
※一般参加の際は、一人一冊パンフレット(税込500円)が必須となります。
個人誌「劇伴倶楽部」の在庫と《SOUNDTRACK PUB》レーベルCDを頒布する予定です。
なお、資料性博覧会あわせで新譜を予定していましたが、間に合いませんでした。ごめんなさい。
その代わり、2015年に発売した「カレイドスター 究極の すごい サントラ」を放送20周年記念で再プレスして持ち込みます。
未入手の方はぜひこの機会にどうぞ。
「カレイドスター 究極の すごい サントラ」は、後日Amazon等でも販売再開する予定です。
資料性博覧会の詳細は下記を参照ください。
https://www.mandarake.co.jp/information/event/siryosei_expo/
※当日は終了時間前に撤収するかもしれません。
弘前「菊池俊輔展」
青森県弘前市で開催された「菊池俊輔展」に行ってきました。
会期は4月21日から24日の4日間。
私は22日と23日にうかがいました。
会場は百石町展示館。元は明治創業の呉服店。のちに津軽銀行に引き継がれた建物です。
展示会場入り口には「どこでもドア」が。
展示は、
・菊池先生の作業机の再現
・応接セット
・作曲に使用していたピアノ
・書棚と蔵書類
・ゴールドディスク、トロフィー類
・賞状
・レコード、CD
・楽譜類
・台本
・幼少時からの写真
などなど。
菊池先生の人生と仕事が偲ばれるものばかりでした。
特にヒット曲を記念したゴールドディスクやトロフィー、賞状などがずらりと並ぶさまは壮観で、菊池先生が希代のヒットメーカーであったことが実感されます。
22日にはトークイベントが、23日にはコンサートがありました。
トークイベントの出演は、弘前レジェンドを語り継ぐ会の佐々木健さんと菊池先生の幼なじみで同級生の工藤順巳さん、司会に弘前出身で菊池先生の小学校の後輩になるフリーアナウンサーの藤田亜希子さん。 私も聞いたことがない、菊池先生の少年時代の話や家庭での素顔など、貴重なお話が聞けました。
菊池先生がいかに弘前を愛していたか、また、弘前の人に愛されているかを知ることができて、感激しました。
コンサートの出演は、弘前で活躍する女性ヴォーカル3人組「ライスボール」とサックスカルテット「北の四重奏」の2組。
ライスボールは、オリジナル曲3曲と「タイガーマスク」「アラレちゃん」「ドラえもん」の3曲を歌ってくれました。
北の四重奏はサックス4本という編成ながら、オリジナルをしっかりリスペクトしたアレンジと演奏でなかなかよかったです。
演奏曲は「暴れん坊将軍」「Gメン'75」「旅の終わりに」「怨み節」「タイガーマスク」「忍者ハットリくん」「ドラえもん」「大成小学校校歌」の8曲。特に 「怨み節」の演奏は雰囲気があってしびれました。
これからも弘前で菊池先生の曲を歌い、演奏し続けてほしいです。
訃報・坂本龍一さん
かねてより闘病されていた作曲家の坂本龍一さんが3月28日に亡くなりました。
4月2日に所属レーベルのエイベックスより発表がありました。
大変残念です。心より哀悼の意を表します。
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)で日本にテクノポップを確立し、映画音楽でも活躍。『戦場のメリークリスマス』(1983)で英国アカデミー賞作曲賞を、『ラストエンペラー』(1987)で米アカデミー賞作曲賞を受賞するなど、その仕事は高く評価されました。
アニメ映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987)の音楽は、誰も聴いたことがない異世界の音楽をまるごと創造するという、かつてない挑戦的な作品でした。アニメ音楽で何ができるか、その可能性を広げた作品だったと思います。
すばらしい音楽の数々をありがとうございました。
☆【坂本龍一】ご報告(エイベック・スポータルサイト)
☆音楽家 坂本龍一さん死去(NHK Webサイト)